S邸が竣工しました
こんにちは、小林です。
S邸が完成しました。
お隣の建物(仕事場)と渡り廊下でつながっていて、以前も同じ場所に建っていた住宅部分の建て替え計画でした。
アプローチや外構は敷地全体でデザインしてるため、今後の工事に繋がります。
今回は自然素材を使用した室内をお伝えいたします。
壁と天井にドイツのクライデツァイト社のフェザーフィールという漆喰を塗りました。
本漆喰は天然鉱物を主成分としているため火にかざしても燃えないので
火災時も有毒ガスが発することなく安全です。
また、調湿作用に優れていて夏は涼しく冬は暖かさを感じます。
石灰のアルカリ性で、臭いの元になる物質を分解するので、
この住宅内部にいると何度も深呼吸をしたくなります。
調湿効果でカビの発生も防ぐので、水廻り部の壁天井にも使用しています。
次回お話しする予定の空調計画によって高気密の室内になっているために、
キッチンはスイッチを入れると外の空気を取り入れて換気ができる
同時吸排気の換気扇を入れました。
サッシは木製サッシと樹脂サッシを使っています。
木は高い断熱性能をもつため結露の心配がありません。
そして気密性能、耐久性能もあるので、高気密・高断熱性能の住宅と、
とても相性が良く、素材のあたたかみを感じます。
電動の調光スクリーンで窓から入る光のコントロールも可能です。
木製サッシを通して見る窓の外の景色の邪魔にならないよう、
スクリーンボックスの中に収納されています。
ガラス面が大きくても室内環境に影響がないよう、
東西南北、熱貫流率と遮熱性能等を考慮してガラスを選定しています。
樹脂サッシには、一部トリプルガラスを入れました。
和室の天井はさわらです。
奥の床の間は扉自体が大きく開き、中はお茶道具がしまえる収納になっています。
床に冬に床下から暖気が出てくる吹き出し口が見えます。
床はタモ無垢材の15㍉です。素足でも冷たさを感じることがなく、
足触りがよく気持ちの良い床です。
既存の書院窓を2枚利用して2階の図書コーナーに衝立を作りました。
自然素材の家は自然の優れたチカラを発揮するということをとても実感しました。
これからも健康で心地よい室内環境の住宅を考えていきたいと思っています。
この住宅の断熱性能はZEHプラス以上を目指しました。
次回はこの住宅でとり入れた機械空調計画についてお話しする予定です。